起こしてはいけないと言われるコトが多い夢遊病ですが、
絶対に多してはいけないという訳では無く、
状況によって、怪我をする危険が無いように
起こすか起こさないかを判断すべきだそうです
【「夢遊病患者を起こすべからず」は嘘だった 起こさないと危険なことも】
夢遊病は専門用語で「睡眠時遊行症」と呼ばれ、
思春期前の子どもに非常に多いと言われている。
この睡眠時遊行症の特徴は
1. ノンレム睡眠時に起こる
2. 本人は全く記憶がない
3. 睡眠に入ってから1時間程度で起こることが多い
睡眠時遊行症では、深い睡眠であるノンレム睡眠で起こるため、
起こそうとしてもなかなか起きず、起きたときには
自分の状況がつかめないためパニックになってしまう。
なので、無理やり起こすのはいい方法ではなく、
最も有効な手段はうまく布団まで誘導して寝かせてしまうことだ。
それがうまくいかない場合で、もし何かしら転落や転倒などの
危険がある場合は、起こしてあげてもいいと言う。
特に階段やベランダ、あるいはキャンプ中などは注意が必要だ。
一方、夢遊病と同じような症状を起こす病気として、
レム睡眠行動障害(RBD)という病気がある。
睡眠時遊行症が子どもに多い病気である一方、
RBDは50代以降の男性に多い病気である。
レム睡眠時は体が寝ていて頭はある程度覚醒し、
夢を見ている時間である。
ただし、骨格筋が弛緩し、体の力が抜けているため、
通常であれば夢を見ていてもそれを行動に移すことはない。
しかしRBDを発症すると、レム睡眠時でも
骨格筋弛緩のメカニズムが破綻して、
夢の中の行動がそのまま表れてしまうことがある。
大人の夢遊病とも言えるRBDは、覚醒させると異常行動が止まるので、
暴力などの危険な行動がある場合は起こしてしまった方がいいようである。
その時に、できるだけ無理やり起こさず、「電気をつける」
「ライトを目に当てる」「アラーム音を鳴らす」ということが
有効な手段だと言う。無理やり起こそうとすると、
夢の中の恐怖心と相まって危険なことがあるので注意してほしい。
夢遊病には2つのタイプがあり、年齢である程度の推測は可能である。
また、レム睡眠行動障害の場合は、睡眠の質に問題があるか、
パーキンソン病などの初期症状である可能性もあるので、
病院で早めに見てもらうことも大切だろう。
とのコト。
家族に睡眠時遊行症やレム睡眠行動障害の方がいる場合、
とにかく患者さん自身や家族の方が患者さんの
パニックが原因で怪我をしてしまう危険が無いように、
周りの方はよく観察して行動しなければいけないので、
あらかじめ、どの様に対処するかをシミュレーションするのが良いかと。
イザという時に慌てないで起こすか起こさないかを
冷静に判断し対処出来るように頑張りましょう
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ラベル:睡眠