頭を強く打った時に、脳の表面の太い血管が切れて
出血が起こり、脳が急激に圧迫される急性硬膜下血腫は
意識障害が起こるので異常に気が付きやすいですが、
これに対して、頭部を軽く打ってから、
1〜2カ月後位に症状が現れる慢性硬膜下血腫は、
頭をぶつけたコトが原因だと気が付きにくく、
しかも、物忘れや意欲の低下などの、
認知症のような症状のみを起こす場合もあり、
勘違いされるコトが多いそうデス
【認知症と間違えられやすい「慢性硬膜下血腫」】
慢性硬膜下血腫は頭部を転倒などによりぶつけた後、
頭蓋骨のすぐ下の硬膜と脳(くも膜)とのすき間で
徐々に出血して血液がたまり、血腫ができる病気だ。
頭をぶつけて3週間から2カ月後に発症することが多い。
血腫が大きくなると脳が圧迫され、さまざまな症状が起こる。
「もの忘れ」や「意欲の低下」はその代表例で、
認知症と間違われるケースもある。
慢性硬膜下血腫の年間発生頻度は10万人につき1〜2人といわれていたが、
最新の調査では70〜79歳で76.5人、80歳以上では127.1人と急増している。
慢性硬膜下血腫の症状で気づきやすいのが「片麻痺」だ。
脳の右側に血腫ができると右の脳が圧迫され、
左の手や足が動きにくくなる。
脳の左側に血腫ができれば右手足が麻痺する。
「一方で気がつきにくいのは両側性といって、
脳の左右に血腫ができている場合です。このような場合、
片麻痺はほとんど見られず、もの忘れや意欲の低下など
意識の状態に変化が起こりやすくなります。
こうした症状は認知症に似ていますが、
CTやMRIなどの画像検査により、きちんと鑑別することができます」
慢性硬膜下血腫は「穿頭血腫ドレナージ術」という外科治療が一般的だ。
頭部に局所麻酔をして頭蓋骨に小さい孔を開ける。
そして被膜の中にチューブの先を入れ、もう一方を体外に出しておく。
するとたまっていた血液が少しずつ外に出てきて血腫が小さくなる。
完全に血が排出されたら治療は終了だ。
「手術時間は10分ほどです。数時間後には症状が回復し、麻痺がとれます。
言語に障害があった方は普通に話せるようになります。
劇的な変化にいちばん驚くのは患者さん本人ですね」
とのコト。
急性硬膜下血腫の場合は、
脳に大きな損傷を受けているコトが多く、
予後があまり良くないコトが多いそうですが、
慢性硬膜下血腫は「治る認知症」とも
呼ばれているだけあり、正しい診断が行われて、
適切に治療されれば予後がとても良いのが特徴。
だから大事なのは「気が付くコト」
特に年配の方は頭を軽く打っても、症状が出る場合があるので、
頭をぶつけたコトが分かっていれば数カ月は注意が必要なのと、
そうでなくとも急に歩き方がおかしくなったり、
急に物忘れがひどくなった場合は病院へ検査に行くコトが大事
見逃さないように気を付けましょう
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ラベル:認知症