こんにちは、
秦野市渋沢駅南口の整体師
秦野カイロ治療院の市野貴則です。
今日のテーマは「肩こり」です。
「肩こり」は、日本人にとても多く、
肩こりになる理由としてあげられるのは
●不良姿勢
筋肉が、同じ姿勢を維持することにより疲労し、
緊張して硬くなるため、筋肉中の血流も悪くなり、さらに疲労⇒肩こり
●ストレス
精神的なストレスや不安により、首・肩周辺の緊張や
血行不良を起こすため⇒肩こり
●眼精疲労
長時間のデスクワークなどで、ピントや視力の調節により、
首・肩周辺の筋肉が緊張し、筋肉中の血流も悪くなり⇒肩こり
などが多いです。
ところで「肩こり」という言葉は、
比較的新しい言葉らしくて
夏目漱石が「門」という小説で明治43年に初めて使った表現だそうです。
樋ロ一葉は明治28年に「ゆく雲」という短編小説で
「肩がはる」という表現を使っているそうなんで
明治の中頃までは「肩が張る」が主流かもしれません。
ちなみに江戸の頃は「肩が張る」や「痃癖」(けんぺき)と表現していたようです。
現在でも、「痃癖」(けんぺき)⇒けんびきと変化して残ってますよね
使い方は昔と違って「けんびきが張る」とか、「けんびきすじが痛む」とか、、、
18年ぐらい前に、「けんびきってドコですか?」って患者さんに質問したら
「最近の若い者はそんなことも知らないのか!」
といって肩甲骨の間を指さして「ココだよ!」と叱られたのを覚えています。
あと、欧米人には肩こりが無い?とよく言われますが、
これは日本人の言う「肩こり」は
欧米人には「首の凝り」に該当する事から来るようです。
つまり、shoulderは上腕骨骨頭周辺のみで
stiff shoulder(凝った肩) と言うとスポーツなどによる
肩の張りや痛みを意味することが多いらしいです。
だから、日本人の言う肩こりを欧米人は
have a stiff neck (凝った首を持つ)
と、表現することが多いため、欧米人には肩こりが無い!
という噂が生まれたようです。
でも、この欧米人の表現は解剖学的には当然で、
肩こりの代名詞的な筋肉は僧帽筋という
後頭部から首の後ろ、背中にかけて大きく覆う菱形をした筋肉ですから、
僧帽筋の凝り⇒首の凝り。
つまり「凝った首を持つ」
という表現は、ナルホド!という感じです。
でも、日本人には
僧帽筋の凝り⇒肩の凝り。ですよね(笑)
この僧帽筋というのは、
「背筋の伸びた良い姿勢」を保つために重要な役割を果たす筋肉です。
逆に見れば、猫背や下を向いた作業の時、一番疲労する筋肉です。
だから、肩こりの代名詞。
下を向いているだけでも僧帽筋は疲労するのに
身体に歪みがある状態ではさらに疲労して肩こりの原因となります。
身体に歪みがある状態で、長時間下を向いた姿勢でいると、
僧帽筋を中心とした上半身の筋肉は頭の重さを支えながら
歪みを正そうとして、部分的に緊張を増すことで、
身体を真っ直ぐに支えようとするために疲労し、肩こりの原因となります。
しかし頭の重さを支えながらの筋緊張は、歪みは改善せずに
傾きや捻じれを生じさせるため、左右の肩の高さが違ったり
背骨も前後左右の傾きや捻じれ等、複雑に歪みが生じます。
この骨格の歪みを直そうとして
脳はまた、筋肉にバランスをとるため「緊張しろ」と命令を出すため
さらに筋肉は部分的に緊張を増します。
その結果、歪む⇒緊張⇒疲労⇒肩こり⇒歪む⇒緊張⇒疲労⇒肩こり
の悪循環になるのです。
このように慢性の「肩こり」は
骨格の歪みが関係している事が非常に多いです。
(骨格の歪みが無い場合はマッサージや筋肉をほぐすだけで改善します。)
肩の凝りがマッサージなどで改善しない方は
整体やカイロプラクティックまたは骨盤矯正の必要な場合が多いです。
お早めにご相談下さい。
秦野市渋沢の整体・カイロプラクティック・骨盤矯正の秦野カイロ治療院
ラベル:肩こり