2016年10月03日

脳のエネルギー源はブドウ糖とケトン体


通常、脳や筋肉を動かす為のエネルギーといえば、
食事から得た糖質(ブドウ糖)ですが、
身体の中に使える糖質が無くなると、次は筋肉に蓄えられた
タンパク質を糖質に変換してエネルギーとして使用します。

この段階になると、脳はブドウ糖しか
エネルギー源として利用できないので、
身体は脳に優先的にブドウ糖を使わせる為、
脂肪が燃焼されエネルギー源として使われるようになります。

この時、肝臓で脂肪酸を分解する過程で生成されるモノを
「ケトン体」というのですが、実はこのケトン体は脳にとって
ブドウ糖が枯渇したときの唯一のエネルギー源なので非常に重要exclamation

人類が農耕により、ある程度の安定した米や麦などの
炭水化物を含む食料を確保できるようになったのはつい最近のコト。

それ以前は狩猟などに頼っている訳だから炭水化物はおろか、
獲物が取れなければタンパク質も得られず、かなり頻繁に
飢餓状態になる可能性があり、糖質が不足した場合に備えて、
脳の機能維持する為に生成されたのが「ケトン体」。

というか多分、基本がケトン体で、
後からより効率の良いブドウ糖だと思うのですが、、、

とにかく、このケトン体は飢餓だけでなく老化により
脳がブドウ糖を利用しにくくなった場合にも、
とても有効なエネルギー源になるようデス左斜め下

【ケトン食で高齢者の認知機能が向上】

脳は通常、糖をエネルギーとするが、加齢の影響や
機能不全に陥った脳は糖を利用する機能が低下する。

脳はエネルギー源である糖を利用できなくなると機能低下などを起こすが、
中鎖脂肪酸から作られるケトン体を利用できるため、
認知機能低下の予防に中鎖脂肪酸が有効だと考えられている。

研究グループは、19人の認知症でない60歳以上の高齢者に
ケトン体の生成が高まるように中鎖脂肪酸油を配合した
特別な粉ミルク(ケトン食)を摂取することで
高齢者の認知機能を高められるかを検討した。

中鎖脂肪酸油は母乳や牛乳、チーズなどの乳製品に含まれているほか、
ヤシ科の植物に多く含まれる天然成分で、代表的なものとしては
ココナツオイル(約60%が中鎖脂肪酸)やパームオイルがある。

それぞれの被験者にケトン食とケトン食にふくまれる中鎖脂肪酸油(MCT)を
同カロリーの長鎖脂肪酸油に置き換えたものを別々の日に摂取してもらい、
血中のケトン体濃度の変化と複数の認知機能テストの成績を比較した。

ケトン食を摂取した時には血中ケトン体濃度が高く推移し、
さらに作業記憶や遂行機能に関する成績や一連の認知機能テストの
総合成績が高いという結果が得られた。

また、ケトン食ではないものを摂取した時の認知機能テストの総合成績が
低かったグループと高かったグループに分けたところ、
成績の低かったグループでケトン食による総合成績の向上が
より顕著にみられたという。


とのコト。

いつも「バランスの取れた食事」と一言で済ませてしまいますが、
実際には年齢や代謝量に応じて個々の「バランスの取れた食事」が
ある訳で、特に高齢者の場合は食事の質を意識して行かなければ
健康的な生活を維持するのは難しいかと。

今回はこれ以上深くは書かないけれど、
ケトン体と人類の進化のコトを考えていて、
今回、改めて感じたのは
やっぱり現代人は糖質の摂り過ぎだというコト。

現在はまだ、糖質の適量はハッキリしないけど、
多分、食事全体の3割程度なんじゃないかな?
なんて思っているのですが、、、どうなんだろう(@_@;)

とりあえず、食卓が炭水化物や
甘いモノだらけにならないように
気を付けましょうひらめき



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ラベル:認知症 老化
posted by 秦野の整体師 at 22:45| 神奈川 ☁| Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする